昨今では薬物を使用することだけが治療ではなく、実際に非薬物療法が普及してきています。薬物療法は即効性を得られやすいメリットがありますが、一方で副作用もあります。

薬物を使用しない非薬物療法であれば、副作用の心配がないので長期的にわたって続けることが可能です。一般的に高齢になると免疫力が低下し、病気のリスクが高くなります。

そこで、さらに免疫低下によって薬物療法の副作用がより強く出てしまうケースがあるので、利用者には非薬物療法が推奨されるわけです。

音楽療法は副作用のない非薬物療法の一つで、音楽を聞くことで気持ちを落ち着かせたり、心身のバランスを整えたりできます。特に音楽が好きな人にとっては、音楽を聞いたりカラオケを楽しんだりすることが生きる活力になるでしょう。

音楽療法はカラオケが大好き、人前で演奏するのが趣味といった利用者に適していますが、音楽を聞くだけでも一定のメリットを期待できます。例えばリラックスを促進する作用のある音楽を活用すれば、ストレスを解消する、副交感神経を優位にする、などのメリットが得られるのです。

音楽療法を導入する介護現場が増えている背景には、施設内でのコミュニケーションを円滑にする目的もあります。一緒に歌を歌ったり、楽器を演奏したりすることで、仲間意識をさらに高めることができます。

施設内での人間関係がよくなれば、利用者はもちろん介護士にとっても大きなメリットがあるでしょう。音楽療法は低コストで導入でき、かつ実感度が高い非薬物療法として注目されています。